皆さんこんにちは、

昼間の気温も随分下がり、人にも車にも優しい季節になってきました。

朝晩は少し寒い気もしますが、皆さんは如何お過ごしでしょう?

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、、、皆さんの秋はどんな秋でしたか?

私はもっぱら食欲の秋ですかねぇ~。

美味しいものたくさん食べ、しっかりエネルギーチャージしてガッツリ働く!!

今のうちに栄養補給して体力付けておかないと、これからやってくるであろう冬将軍に負けちゃいますからね!!

前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう!!

今回の記事は、「E30 エンジンオーバーホール」です!!

(-ωー;あれ?・・・続編の「E30 エンジンオーバーホール Vol5」じゃないの?と思われたかも知れませんが、今回の記事は続編では無いのです。

お客様からの要望で、「E30の反逆」でお馴染みの当社デモカーのエンジンをオーバーホールして搭載することになり、その昔・・・宍戸支配人が組上げたという伝説?のM20エンジンを再度オーバーホールすることとなりました。

ということで、今回紹介する「E30 エンジンオーバーホール」は続編という事ではなく、ある意味で新ネタなのです(>A<b

それでは「E30 エンジンオーバーホール」のスタート!!

まずはデモカーからのエンジン下しです。

作業効率を上げるため、ボンネットは最初に外してしまいます。

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そして、エンジンに繋がっている補器類やミッションを外した上でエンジンを下ろすのですが、これが結構大変な作業となります。

下ろしたエンジンは、エンジンスタンドに取り付け本格的なオーバーホール作業に移ります。

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まさか、このエンジンもまたオーバーホールされるとは夢にも思っていなかっただろうな~などと思いつつ、シリンダーヘッドを外します。

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M20エンジンはタイミングベルトを使用しているので、カムシャフトをつけたまま外すことができます。

シングルカムでシンプルな構造であるため、いい意味で余計なものは何も付いてません。

シリンダーヘッドが外れたところで、ピストンやシリンダー、燃焼室の状態を確認していきます。

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うっすらとカーボンがのった良い状態を保っており、前のオーバーホールから良い状態が維持されていますね。

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ここで異常個所があると、デモカーエンジンオーバーホール計画が台無しになってしまいますので念入りに状態確認しなければいけません。

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確認が終わった後はエンジンをバラバラに分解し、個々のパーツを徹底的に洗浄していくという作業を行ないます。

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エンジン内部の汚れというのは、抵抗や重量増の原因であるためエンジンにとってマイナス要因でしかありません。

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特に稼動部動弁系に付着したカーボンは、高回転になればなるほど影響が出てしまいますので妥協は許されません。

ごまかしの無いシンプルなエンジンだからこそ、この辺りの作業を疎かにすることは出来ないのです。

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洗浄してピカピカになったバルブです。

一皮剝けた感じで、ほんとに美しいですね~(>ω<b

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後は洗浄が終わった各パーツを、1つ1つ丁寧に手作業で擦り合わせながらエンジンに組み付けて行きます。

今回のオーバーホールではいくつか新品に交換した部品もあります。

これはバルブのステムシールになりますが、バルブまで外さないと交換できない部品であるため新品に交換しました。

このシールが駄目になってしまうと、俗に言うオイル下がりの症状が出てしまいエンジンオイルが燃焼室に入って燃えてしまいますので、対策も兼ねての新品交換となります。

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また、ピストンリングも新品に交換しています。

このピストンリングには、トップ、セカンド、オイルリングの3つのリングがあり、エンジンの良い圧縮比を作るためには重要な部品となりますので新品に交換しました。

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社長が大切にしてきたこのE30には、宍戸支配人が入社当時に組み上げ、そのエンジンを今回の作業のため荒川メカニックが降ろし、そして石井メカニックが組み上げたという、つたえファクトリーの歴史とスタッフ皆の愛が込められているからでしょう!!

「E30の反逆」完全復活!!とても素敵なエンジンに組み上がりました(>A<b

今回オーバーホールしたこのエンジンは、お客様の車両へと無事換装されました。

つたえファクトリーの歴史と愛が込められたエンジンは巣立っていきましたが、お客様のもとでこれから沢山の伝説?と思い出を紡いでいってくれることでしょう!!

M20エンジンは決して速くはありませんが、古き良き時代の車を思い出させる雰囲気を持ったエンジンです。

速さでは無く、己の感性に働きかける・・・そういったフィーリングを味わうには一番のエンジンではないでしょうか?

だからこそ、今でも根強いE30ファンが多くいるのでしょう。

今となっては希少なE30、程度のよい車両が減ってきているのが現状です。

つたえファクトリーでは、E30のような旧車や希少車のアルピナ、極上現行車両と幅広く展示しております。

BMWに興味がある方、程度のいいBMWの旧車をお探しの方は、是非一度つたえファクトリーにご来店下さい!!